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「教材に作品無断使用」作家らが予備校に賠償・削除求める
【訴訟】発信:2008/03/13(木)
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なだいなださんらが「無断で作品を使用された」として提訴した河合塾の教材 作家のなだいなださんら9人が11日、「教材に作品を無断で使われ、著作権を侵害された」として、大手予備校「河合塾」(名古屋市)に計約470万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
同じく「東進ハイスクール」を経営する「ナガセ」(東京都武蔵野市)に対しても、なださんや作家の妹尾河童(せのおかっぱ)さんら13人が同日、作品を使った過去の大学入試問題をホームページ上に無断で掲載しているとして掲載差し止めを求める仮処分を同地裁に申し立てた。作品の無断使用を巡り、大学受験予備校を相手取る裁判は初めて。
訴訟の原告や仮処分の申立人になっているのは、著作権管理団体「日本ビジュアル著作権協会」(新宿区)の会員である作家や詩人、大学教授とその遺族。
訴状によると、河合塾は1992〜2006年、なださんや野村雅一・国立民族学博物館名誉教授、東大名誉教授だった故木村尚三郎さん、詩人の故川崎洋さんら9人の10作品を、大学受験と中学受験用のテキストや市販教材などに無断で掲載した。作品の一部の表現を変えたり、削ったりされ、著作者としての人格権も侵害されたとしている。
また、ナガセに対する仮処分の申立書によると、同社は、ホームページ上に国公私立大123校の過去の入試問題を無料で閲覧できる「大学入試問題過去問データベース」を開設。なださんや妹尾さんのほか、小森陽一・東大教授や歌人の故寺山修司さんら計13人の16作品を使用した、97〜02年の東京都立大や大阪大など14大学の入学試験問題を、なださんらに無断でデータベースに収録した。
著作権法では、作品を使用する際に作者の許諾を必要としない例外的なケースとして、〈1〉教科書〈2〉学校の入試問題――などを挙げている。しかし、なださんらは、予備校の教材に使用したり、入試問題を収録したデータベースで2次使用したりする場合はこうした例外に当たらず、作者の許諾が必要と主張している。
著名作家の作品の無断使用を巡っては、これまでに十数件の訴訟や仮処分の申し立てが行われ、大半は塾や出版社が作家らに一定の使用料を支払う形で和解が成立している。
過去の入試問題を収録した問題集については、なださんらが05年に「赤本」で知られる大学入試問題集を出版する「世界思想社教学社」(京都市)に損害賠償請求訴訟を起こし、06年に同社が一定の使用料を支払うことで和解している。
なださんは「私自身、当然のこととして他人の著作権を侵害しないよう注意している。作品を無断で商売に利用するのはやめてほしい」と話している。
河合塾法務部は「訴状が届いていないので、コメントできないが、原告の一部とはこれまで、作品の使用の許諾を得るために話し合ってきた。今後も誠実に対応したい」としている。
ナガセ広報部は「作者の許諾を得られるよう誠実に話し合いたい」としている。(読売新聞社の許諾を得て転載/著作権)
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