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小企業見せしめ狙い撃ち、TVブレイクがJASRAC提訴に反論
【訴訟】発信:2008/08/29(金)
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動画共有サイト「TVブレイク」を運営するジャストオンラインは8月27日、JASRACから提起された著作権侵害訴訟に関して、8月18日付けで訴状が届いたのでとして、今崎善秀 代表取締役名で同社の見解を発表した。
JASRACは8月6日に、同社が権利侵害動画の削除要請を拒否し、何らの防止策をとらず事業を継続しているとして、JASRAC管理著作物の利用禁止と無許諾利用期間の損害金1億2,800万円余の支払いを求める訴訟を東京地裁に提起している。
見解は、はじめに、「インターネットと著作権は様々な問題を抱えているが、インターネットがどんどん先に進んでいるのが現状で、消費者発信型の分野が今後数年の間、成長する事は間違いない」として、今回の訴状は、「こうした将来をにらんだ上で、同社のような小さな企業を見せしめとして狙い撃ちしたものと感じざるを得ない」と述べて、以下のような詳細を展開している。
○発信者かプロバイダーか JASRACは、同社が投稿動画を削除する等の管理権限を持ち、サイト運用から収益を得ているため、違法動画について自ら侵害行為をしていると同視できる(いわゆるカラオケ法理)として、プロバイダー責任制限法で免責されない「発信者」に当たるとしている。しかし、同社はTVブレイクをプロバイダー責任制限法に沿って適法の範囲で運営しており、削除要請を拒否したこともないとして、法律論には法廷の場で反論していくとしている。
○削除要請への対応 JASRACは、同社に対して2007年6月、権利侵害動画の配信を止め、投稿を防止する対策を講じるよう要請したが、同社は「サイト上の著作権侵害の責任は負わない」と要請を拒否したとしている。これに対し、同社は、JASRACからは2006年に具体的な削除要請を受け、即時対応したが、その後2年間の間、具体的な削除要請はなく、削除措置は行わなかったとしている。同社は、具体的な権利者からの削除要請に対しては、すべて投稿者にメールで通達し、自主的な削除を依頼。悪質な投稿を繰り返しには警告文の送付や、アカウントの停止・削除等の措置も行っているとしている。なお、今回訴状で指摘された権利侵害動画2万613件については、「JASRACによる具体的な削除要請」と受け取り、早速、削除作業に取り掛かるとしている。
○常時監視 JASRACからは、2007年6月・8月・12月に文書で「権利侵害作品を送信可能化される前に排除する具体的な対策」(JASRACサイトによれば運営者側の目視などによる事前チェックもしくは事前と同等のチェック)を要求され続けた。これに対し同社は、「大手サイトでも未だ「具体的な対策」などない現状を知っているにも関わらず、それ以上の基準を満たす要求をすることは、資金的・人的な観点から非現実的であると回答をしてきた」としている。
○包括契約 現在のJASRAC提案の包括契約では、音楽を自作映像のBGMに使用できない、好きなアーティストのPV使用ができないなど、ファンが望む事が盛り込んである内容とは必ずしも言えないが、JASRACが他の動画共有サイトと進めているこうした包括契約について、頭から拒否した事はなく、前向きかつ誠実に対応する事を一貫して伝えてきたという。しかし、非現実的な契約締結の前提を満たす事ができない為、JASRACとの包括契約を結ぶことができないというのが認識としている。
同社は、「利用者が安心して、音楽をより楽しめる環境を提供できるのであれば、当然、それを望むが、こうした話し合いの場や機会を与えられず、提訴に踏み切られたという点で、今回の提訴は大変残念」とし、日本に動画投稿サービスがない時にサービスを開始した同社としては、様々なリスクも想定した上で「ユーザーが主役のサイト作り」を行ってきたとして、「今後もユーザーを第一に考えてサービスを継続していく」と結んでいる。
【参考】JASRAC、動画共有サイト「TVブレイク」を著作権侵害で提訴
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