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高速の動画自動検索で海賊版抽出、削除要請するシステム発表
企業】発信:2009/07/31(金)  

〜女子大発の動画検出・著作権管理システムFReCs、事業化を目指す〜

  日本知財学会のコンテンツマネジメント分科会は7月17日、第2回分科会として小舘香椎子日本女子大名誉教授らによる「知的財産の保護に寄与する最新技術〜動画自動検索技術の応用実績と将来の可能性」と題する講演会を開催した。

  日本女子大では、光相関アルゴリズム(通称:光/次世代コンピュータ)を利用した高速画像認識ソフトウェアを開発しており、その応用で動画検索システムの試作に成功。この技術をインターネット上の動画検出に応用した著作権管理システム「FReCs(フレックス)」を開発している。

  今回の発表は、FReCsを用いて実施された経済産業省の2008年度委託事業「ネット上の海賊版ファイルの調査研究」の結果を中心としたもので、日本の複数のコンテンツ権利者から提供された正規のアニメなどの動画と、インターネット上の動画共有サイトの海賊版動画を自動検索比較し、その結果を定期レポートとしてまとめ、さらに、コンテンツ権利者の判断で動画サイトに削除を申請。その結果、削除されたかどうかの結果まで報告された。

  海賊版が掲載された動画サイトの比較では、掲載数はやはりYouTubeが多いが、YouTubeでは削除要請後の削除が迅速に行われるのに対し、中国や香港の動画共有サイトでは、一部削除されても残るものがあったり、また、まったく削除要請を受け付けないなど、サイトによって対応が大きく異なると報告された。

  小舘名誉教授は、光技術を基盤とした動画識別や顔認証などのシステムを手がける、2008年1月設立の日本女子大発ベンチャーPhotonic System Solutions(PSS)の代表取締役でもあり、FReCsのさらなる高速化を実現して、実際のビジネスにつなげていく意向を示した。

  なお、本講演会の冒頭に、経済産業省の商務情報政策局メディアコンテンツ課の前課長村上敬亮氏の挨拶が行われたが、その中で強調された点、
  (1) 日本のコンテンツ業界も、ますます海外展開の必要性に対する認識を強めており、海賊版対策への取組も、更に一段と本格的になりつつある。
  (2) 光コンピュータ技術は、得意不得意はあるとは思うが、動画検索照合といった海賊版対策の用途との相性は非常によく、技術的な比較優位も明快。
ということからも、FReCsの事業化の可能性は十分あると思われる講演会だった。



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