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国立情報学研究所とシャープ、映画の盗撮防止技術を開発
技術】発信:2009/09/19(土)  

  国立情報学研究所(NII)の越前功准教授とシャープは9月17日、映画などスクリーンやディスプレイに表示された映像の盗撮防止技術を開発したと発表した。近年問題となっている映画館での盗撮行為の防止などに役立つ技術として、2〜3年後の実用化を目指すとしている。

  この技術は、人の目と、ビデオカメラやデジタルカメラの撮像素子の分光感度特性の違いに着目し、人の視覚に影響を与えないノイズ光源を用いて、撮影映像にノイズを重畳することで、既存のデジタルビデオカメラに新たな機能を追加することなく、スクリーンやモニタに表示した映像の盗撮を防止することができる。

  映画用スクリーンには、音響と映像の一体化のため、直径1〜2mm の無数の穴があり、スクリーン背面に設置したスピーカーの音に伝わるようになっているが、今回開発したシステムでは、近赤外線光源もこの穴を通してノイズ光を照射するため、スクリーン自体を加工することなく、システムを組み込むことが可能という。

  日本映画製作者連盟によると、海賊版の流通の影響で日本の映画興行収入が約1割減少しているといわれ、一部の映画館では、電子透かしの技術などを使って盗撮場所や時間を特定する試みも始まっている。しかし、不正者による盗撮行為を心理的に抑止する効果はあるが、盗撮行為自体の防止はできなかった。

  今回、開発した技術は、スクリーン背後に近赤外線光源を設置するだけで、スクリーンにもビデオカメラにも新たな加工は必要とせず、また、観客の視聴には影響を与えずに、盗撮されたコンテンツの品質を劣化させることで、コンテンツの盗撮を防止できることから、映画館での盗撮行為の防止だけでなく、デジタルサイネージなどの表示媒体の著作権や肖像権の保護に役立つ技術として期待され、2〜3年後の実用化を目指すとしている。



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