「IP-NEWS」では、知財関連ニュースをタイムリーに紹介していきます

東京地裁、元社員のIC微細化発明で日立に6300万円支払い命ず
訴訟】発信:2010/06/23(水)  

  半導体基板に微細な集積回路パターンを焼き付けることができる「位相シフトマスク」の技術を発明した日立製作所の元社員岡本好彦さんが、同社に対し特許権譲渡対価の一部として計6億円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は6月23日、発明の対価を約8500万円と認定し、同社が既に岡本さんに支払った報奨金約2200万円を差し引き、6300万円の支払いを命ずる判決を下した。

  岡本さん側は「本発明に関して日立は約80億円のライセンス料を得たと推定でき、発明者には2割に当たる約16億円の請求権がある」と主張し、このうち6億円の支払いを要求。日立側は「岡本さんの発明は、実用化された技術と異なり商業的価値は低く、発明対価は報奨金(約2200万円)で支払い済み」と主張していた。

  東京地裁の清水裁判長は、「岡本さんの発明自体は商業的には実用化されなかった」と認定し、特許で大きな利益が得られたのは、特許請求範囲の工夫など、会社側の役割が大きかったと判断。岡本さんの貢献度を4%とした上で、すでに支払われた報奨金を差し引いた約6300万円の支払いを日立に命じた。

  岡本さんは判決後に記者会見し「ほとんど日立側の主張をのんだような判決で、額も満足できない」と批判、控訴する意向を示した。



【訴訟】ジャンルの最新記事

関連記事

powered by weblio




【特許事務所、知的財産部に転職してキャリアUPしよう!】 「知財キャリア」:株式会社ブライナ運営

知財情報局知財キャリアまたは情報提供各社による記事の無断転用を禁じます。

>このページのトップへ